お分かりいただけただろうか

   最近まで怪談にあまり興味がなかった。なぜ好き好んで、夜のトイレに一人で行けなくなるような恐怖を植え付けられなければならないのか――子どもの頃からそう思っていた。 しかし先日、プロの怪談師の話を聞く機会があり、怖い話への苦手意識が払拭された。怖いのはもちろんだが、ストーリーとして面白かったのだ。怖がらせることのみに執心せず、起承転結を意識してきちん...

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