明治期からの歴史をつなぐポンポコ シャンゼリゼ⑦〈狸小路6丁目編〉

今や充実した飲食街として知られる狸小路6丁目だが、駅前通から少し外れていたせいか、他の丁目に比べると発展は遅かった。1897年(明治30)前後は4割が空き地で商店もなく、大正期でも約30戸あった家屋のうち、商店は3分の1にも満たない。しかし、隣の5丁目が映画館の誘致で活性化したことに刺激され、6丁目会を結成して1928年(昭和3)、道路の舗装と鈴蘭灯を完成さ...

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