北雄ラッキー株式会社【IR特集】
デリカセンターを拡充し、効率化促進。次期は増収増益へ
全道に「ラッキー」「シティ」32店舗(2023年6月現在)を展開。23年2月期の決算は、売上高が377億1400万円、経常利益が4億1800万円(前年同期比6.9%増)、当期純利益が1億2800万円(同47.5%減)と営業増益に。売上高は減収となったが、期初から適用した収益認識基準の影響を差し引くと前期と同程度を確保した。また当期純利益減は、固定資産の譲渡による特別損失の計上が要因。
前年度に小樽市銭函に新設した「ラッキー生鮮・デリカセンター」は、惣菜、鮮魚生肉加工、パッケージ設備を拡充。22年9月からは道北・オホーツクエリアへの商品供給も開始した。またフードコーディネート部を新設し、新商品の開発にも注力した。
商品政策面では、商品力強化に向けて6MDを深耕。顧客満足度向上および競合優位性の確保を図った。営業面では、ID‐POSデータ活用による高併売率商品の拡充やラッキーコジカカードと連動した販促提案、パック単価の適正化などを実施。顧客サービス面では、専用レジ導入のほかキャッシュレス決済を拡充し、利便性を向上させた。
経費管理面では、エネルギーコスト上昇などがあったものの、販売手数料や人件費の削減などで利益を確保した。
次期は、既存店の改装など6つの重点項目を掲げ、売上高が381億円、経常利益が4億2000万円、当期純利益が1億9900万円の増収増益を予想する。