谷村工業

多様な雇用とDXを推進。美唄の人不足解消も見据える

　農業土木工事を中心に、道路や河川などの公共工事、除雪業務を手掛ける「谷村工業」。美唄市に本社を構え、空知管内をメーンに地域のインフラを支えてきた。
　美唄商工会議所副会頭も務める谷村明紀社長は、地域貢献にも積極的で、美唄市の人手不足解消にも取り組んでいる。その一つがプロ野球独立リーグ「北海道フロンティアリーグ」に加盟する「美唄ブラックダイヤモンズ」の選手の雇用だ。
　谷村社長は「野球と就労を両立できる環境を提供することで美唄市に人材が定着してほしい」と語る。
　このほか、２０２２年からは若手の採用を目的にＳＮＳでの情報発信も開始。今春にはホームページを開設して、若者向けのＰＲも充実させていきたい考えだ。
「今後は、バックオフィス業務のＩＴ化を推進し、生産性向上を図ります。培ったノウハウは〝美唄版ＤＸ〟として美唄市内の他社にも共有し、市全体の人手不足解消に寄与していきたい」と谷村社長。
　さらに、23年４月には「社員」「社会」「企業」の３つの分野で企業理念を刷新する。
「60周年を目前に、グループ全体で軌を一にします。将来を見据えて積極的に投資し、地域のインフラを支えていきたい」と谷村社長。