Ｆｒｕｉｔｉｏｎ

〝健康〟と〝美〟がテーマ。独自のサービスで介護事業へも参入

　２０１６年創業の「Ｆｒｕｉｔｉｏｎ」。本社を置く常呂郡訓子府町のほか、札幌市や小樽市で整骨院とエステティックサロンを運営している。
「もともとはリラクゼーションサロンがスタートでした。私自身が国内大手整骨院グループの北海道地区代表を務めていたこともあり、18年に整骨院を小樽市で開院しました」という及川允社長は「レバンガ北海道バスケットボールアカデミー」や、サッカークラブチームの「ＢＴＯＰサンクくりやま」の専属トレーナーとしても活躍中だ。
　小樽市と常呂郡訓子府町で運営する「リサ整骨院」には、幅広い年代の利用者が訪れている。念頭に置くのは〝目の前の症状だけではなく、改善後のライフスタイルまで寄り添う〟という考え方だ。
　最初に取り組むのがカウンセリング。じっくりと時間をかけ現状の生活サイクルをヒアリングするとともに、治療後の生きがいなどを徹底的に擦り合わせ、治療プランを練っていく。
「同じ症状でも、患者さんに合わせた治療計画を立てています」と及川社長。
　また、18年には初のエステティックサロンも小樽市内に開業した。
　オールハンドのボディトリートメント・フェイシャルトリートメントが評判で、光エネルギーによる痛みの少ない新脱毛法として知られる「ルミクス脱毛」を後志管内で唯一取り扱うサロンとしても知られる。
　加えて、眉毛を整えるだけで骨格から美しく見せる施術「ハリウッドブロウリフト」なども提供している。エステ・脱毛・ブロウリフトを一店舗で完結できるサロンは道内でも珍しく、ＳＮＳなどで拡散され話題となった。22年９月には、札幌市中央区円山エリアに２店舗目となる「鍼灸エステ脱毛サロンＲｉｓａ」をオープンしている。
　一方、23年１月からは介護事業にも参入。札幌市北区新琴似に４階建ての住宅型有料老人ホーム「うるおいの家新琴似２」を開設した。整骨院運営のメリットを最大限に生かし、鍼灸師と柔道整復師の資格を持つスタッフが介護サービスのほか、健康チェックや治療を行うことが最大の特徴だ。
さらに、介護士も24時間体制で常駐するほか施設の１階には内科を併設。入居者の健康と快適な生活をサポートする。昨年12月の入居募集開始からすでに３割が埋まっており、順調な滑り出しを見せている。
「治療院経営の会社だからできる独自の手法で差別化を図っていく。今後も介護事業を拡大させていきます」と及川社長。