吉田学園

教職員が教育基軸を再構築。学生第一主義を貫く

　札幌市内に大学１校、大学校３校、専門学校５校を運営。認可保育園も３園運営するなど、道内教育業界を下支えしている。
　21年は創立65年の節目を迎えた。新たなステージを目指すにあたり、17年には専門学校グループが一体となって教育実績の裏付けとなる「授業運営」「学生指導」「就職支援」の３つの軸からなる「吉田学園の教育基軸」を再構築した。
　このプロジェクトの主要メンバーは各専門学校の教職員。日々学生と接する教職員が主体となり、学習意欲の喚起や高い水準で知識・技能を習得する授業の展開を改めて検証。また、学生との信頼関係を築くためのアプローチや、学生の人間力向上につながる教育手法もブラッシュアップするなど、現代の〝学生第一主義〟の在り方を教職員一丸となって探求している。
　こうした〝熱意〟は結果となって現れている。21年春の国家試験合格率の一例を紹介すると、医療・福祉系職種では歯科衛生士、視能訓練士、臨床工学技士、臨床検査技師、救急救命士の合格率が90％を超え、理学療法士と作業療法士の合格率は１００％を達成。どれも全国平均を上回った。
　その一方では、ソフト・ハード双方を強化することが重要だと捉え、コロナ禍以前からＩＣＴ教育を推進しており、最先端の教育設備やシステムも積極的に導入している。吉田学園は、これからも時代のニーズに応えながら、アナログとデジタルを融合した教育を実践していく。