モロオ
医薬品卸の北海道大手。医療機関の経営支援に注力
北海道の医薬品卸大手「モロオ」。リーディングカンパニーとして、医薬品の供給のみならず情報提供やICT化の促進で病院の開業や経営支援までをカバー。ソリューション営業を通して医療・福祉分野の「安心感」を創出する。
21年1月には個別化医療支援プラットフォーム「NOVUMN(ノヴァム)」の取り扱いをスタートした。
これはクラウドを活用した医薬品の入出庫、温度情報を自動で記録するシステム。病院内の薬用保冷庫などに用いると、安定供給はもちろん、医薬品の廃棄ロス削減や発注業務の負担軽減につながる。
業務の効率化にも貢献。7月からは医療機関向けRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)「BizRobo!」の導入を促進して、病院内の事務作業の自動化を提案する。
また札幌市が主体となり発足した「札幌イノベーションファンド」にも参画した。今後はバイオやヘルスケア分野に取り組む企業を積極的に支援していく。
このほか「付加価値創造企画」と題して顧客や取引メーカー、地域住民に向けて提供する新しい付加価値を社員自らが考え取り組む。例えば社用車には医療従事者への感謝を表すステッカーを貼付した。
創業105周年となる22年は地方における災害対応を強化。手始めに隣接地に移転新築する「釧路営業所」に災害拠点としての機能を付与した。道東地域が被災した際には医療機関への医薬品の流通維持に努める。