北清グループ
ホールディング体制に移行。環境問題解決に向けて結束
1969年に塵芥処理業の「北清企業」(本社・札幌市)で創業。現在は「角山開発」(本社・江別市)「九州北清」(本社・宮崎県小林市)など、13の企業でグループを形成。従業員600人の道内最大規模の廃棄物処理業者へと成長し、グループ売上高は90億円を超える。
21年は中核事業だった「北清」(本社・札幌市)を持ち株会社とするホールディングス体制に移行。舵取り役を担う大嶋武北清社長は「本社機能を集中し、グループ各社の役割を明確化して連携体制を強化する。2年前に創業50周年を迎え第2創業期に入った。将来のグランドデザインをつくり21世紀型企業を目指す」と意気込む。
新事業も始まっており傘下の「江別清掃」(本社・江別市)では家庭用の粗大ゴミを収集する「KA+(カタス)」を開始した。高齢者や核家族化などで粗大ゴミの処分ができない家庭が増えている中、粗大ゴミの収集に加え、遺品整理や草刈り、剪定作業などもおこなう。
一方、「北清商事」では「ノン・シュレッダーBOX」の認知度が高まり、道内約100社の企業・団体に広がっている。ホチキスやクリップがついたままでも書類を投函するだけで裁断ができ、業務が滞らず本業に集中。CO2の削減にもつながる。
「環境問題は世界規模で取り組む喫緊の課題。これまで困難だった大型プロジェクトも提案できる体制になり、グループ企業の連携でシナジー効果を発揮していく」と大嶋社長。新体制で22年に臨む。