ほくていホールディングス
新体制で新たな時代のニーズを捉えた事業を展開
「ほくていホールディングス」は北海道郵便逓送、北見郵便逓送、旭川郵便輸送、八幡自動車の4社を束ねる持ち株会社。21年6月には齋藤浩市氏が社長に就任し、加藤欽也前社長が会長に就いた。
21年10月には本社を札幌市北区北6条西6丁目に移転するなど、新体制で業務にあたっている。
「在宅ワークやペーパーレスの進行で郵便が減少していますが、インターネット通販は拡大しています。これからの郵便輸送はネット通販がポイントになる」と齋藤社長。他社との業務提携も積極的に行うなど、競争から〝協働〟にシフト。時代の変化に柔軟に対応していく方針だ。
同社は賃貸マンションや介護老人保健施設の賃貸、駐車場経営などの不動産事業も展開。近年は札幌の再開発事業などにアンテナを張りながら、札幌および近郊エリアの不動産の取得を進めている。
「将来的な資産価値向上を見据えたスキームで不動産事業を拡大していく。不動産のトレンドにとらわれず、真に地域に求められるものを追求していきたい」と加藤会長。
また、近年はグループ全体で労働環境の整備にも着手している。
「北海道郵便逓送では21年4月に『働きやすい職場認証制度』の認証を受けました。育児・介護休暇を取得する男性社員も増えています」と齋藤社長は従業員満足度の向上を図り、成長速度を加速させる。