日本アクセス北海道

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高い人気を誇るPB商品。3月には新たな商品もリリース予定

売上高1000億円も射程圏内。新テーマは「つなぐ」

 伊藤忠商事傘下、日本アクセスのグループ企業。総合食品卸道内大手として知られる。21年度上期の売上高は490億円を超え、前期比103%を達成。次年度から始まる中期経営計画では、売上高1000億円以上を目標に掲げる。
 緊急事態宣言の延長や、夏場の記録的猛暑で冷凍食品の卸需要が増加。特に、フローズン帯のアイスは二桁伸長で好調に推移した。黒沢忠寿社長は「〝巣ごもり〟の継続で市場は拡大したまま推移した」と振り返る。
道産品の道外流通にも注力している。その1つが全国各地で企画している「道産品フェア」だ。21年は道の事業である「道産食品販路確保対策事業委託業務」の受注も相まって、東北・関東圏を中心に開催規模を拡大した。また、道産原料を使用したPB商品の開発も加速。直近では、9月に販売した冷凍餃子「北海道のぎょうざ」が好評を博している。22年も新商品のリリースを予定しており、さらなる需要の掘り起こしを狙う。
 一方で、7月にはロイトン札幌(札幌市中央区)で「2021年度秋季展示商談会」を開催。量販店や外食産業バイヤーなど約450人が訪れた。新年2月にも同等の展示会を予定している。
〝つなぐ〟を新たなキーワードに掲げ、メーカーと小売りの架け橋となり、食を通して北海道に貢献することを使命とする同社。黒沢社長は「コロナ下での消費者マインドも変化しています。来店動機や、来店客数を増やす提案をしていく」と力強く語る。

日本アクセス北海道
札幌市東区苗穂町9丁目1番1号
TEL:011・750・3100
https://www.nippon-access-h.co.jp/
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黒沢忠寿社長
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展示商談会の自社開発商品展示コーナー

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