鶴雅ホールディングス
変化する旅行ニーズを捉え、道内観光を盛り上げていく
道内観光大手の鶴雅ホールディングス。観光業界全体がコロナに翻弄されているが「足元を固める良い機会になった。個人的には自宅で過ごす時間が増えました。改めて仕事への感謝が生まれたと同時に、今はやる気に満ちています」と大西雅之社長は笑う。
19年からRPAを活用した業務の効率化を進めており、21年は配膳や掃除ロボットも一部ホテルに導入。現場スタッフを来訪者の〝おもてなし〟に専念させ、顧客満足を追求していく方針だ。
アフターコロナを見据えた準備にも余念がない。大西社長は「今後、目的型の旅行のニーズがさらに高まるはず。アクティビティや自然・異文化体験と宿泊を一体化させた新しい旅の在り方『アドベンチャーツーリズム』をより強く打ち出すとともに、ブラッシュアップさせていきます」と意気込む。
18年には、アクティビティの総合案内「アドベンチャーベース『SIRI』」を傘下のホテル「あかん湖 鶴雅ウイングス」に開設し、現在は道内7施設に拡大。さらなる拡充を図ると同時に、各ホテルの魅力を高めるための一部リニューアル工事など、10プロジェクトが進行中だ。
また、22年には阿寒湖温泉街の一角に、無料開放の足湯や「アドベンチャーギャラリー」をオープンさせる。
「我々はあくまで地域とともにある。観光地を活性化させることへの協力は惜しみません」と大西社長。