三和物流サービス
新事業を立ち上げ。高齢者の悩みにワンストップで対応
多角化経営を進めている「三和物流サービス」。物流事業を軸にイベントの企画・運営、ダスキン用品や福祉用具のレンタル事業などを展開。各部門間の垣根を越えて連携することで、営業効率と収益性を高めている。
21年5月には、シニアライフをトータルサポートする「任意後見相談窓口札幌支部」を札幌市中央区に開設。11事業目を立ち上げた。
末光栄治専務は「シニア関連事業を展開する中で、日頃から付き合いのあるケアマネジャーが利用者のさまざまな相談を受けていた。これに当社がワンストップで対応できれば、ビジネスチャンスになるのではと感じた」と開設の経緯を語る。
同支部では、25年に約700万人と推定される認知症の病前対策として「任意後見制度」の普及を推進している。
「認知症を患うと銀行口座の凍結や、さまざまな契約が結べない。判断能力があるうちに、財産管理や身の回りのことなど、自分の意思で支援者を決めてほしい。当支部でサポートします」と末光専務。
相続や病前対策に関するセミナーも定期的に開催。12月のセミナーは募集を開始してすぐに定員に達したため、アーカイブ配信も予定している。次回は22年3月に開催予定だ。
このほか、同支部では高齢者向け住宅の紹介、生前整理、施設の入退去に伴う引っ越しサービスなども展開している。
末光専務は「シニアが抱える悩みをワンストップで解決できます。高齢者の支援に努めていきたい」と語る。