サッポロビール

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小野寺哲也サッポロビール上席執行役員北海道本部長兼北海道本社代表

北海道を元気に。クラシックは12年連続で売り上げアップ

地元プロスポーツチーム、漁連とコラボ

 21年は〝足元〟を見つめ直す1年となった。
「主力商品の1つであるビール『サッポロクラシック』においては、北海道限定商品であるということを改めて発信し、『道民感謝祭』というスローガンのもと、キャンペーンを企画しました」(小野寺哲也サッポロビール上席執行役員北海道本部長兼北海道本社代表) 
 21年3月には「スポーツ道民感謝祭」と銘打ち、北海道日本ハムファイターズ、北海道コンサドーレ札幌、レバンガ北海道を応援する企画や、同年9月には北海道漁業協同組合連合会(ぎょれん)とコラボレーションし、北海道の海の幸が当たる抽選キャンペーンを展開した。
 20年から引き続き、家飲み需要は高まっている。21年3月には「濃いめのレモンサワー」缶を発売。スーパーなどの店頭で居酒屋の雰囲気を演出する企画を展開した。「レモン」というワードから健康志向の高まりも相まって、同年10月には年間販売計画を達成するなど人気を博した。
〝微アルコール〟市場も拡大中だ。「明日仕事があるため、軽く飲みたい」「食事の際に少しだけ楽しみたい」「スポーツの合間に少し飲みたい」――そうしたニーズが高まっており、同年9月に投入した「ザ・ドラフティ」も好評を博している。
 また、「サッポロクラシック」「ヱビスビール」「サッポロ生ビール黒ラベル」が主力のビール需要も伸びている。20年に酒税法が改正され、ビールの販売価格が下がったことも追い風となっている。
 21年11月末には「サッポロクラシック」缶の販売数量が、20年の販売数量を超え、12年連続の売り上げアップを達成した。
 一方、コロナ禍で業務用の需要は引き続き低迷した。
「緊急事態宣言が明けて以降、市場は上向き基調にあります。市場復活のために引き続き、商品の提案をしていきたいと考えています」と小野寺北海道本社代表は話す。
 飲食店を応援するため、札幌、旭川、函館など道内各地の風景や観光名所、物産などともに「サッポロクラシック」を描いた全22種類の「地域ポスター」を製作。各地域の飲食店などに配布、掲示した。

消費拡大を図り道民感謝祭を進化 

 22年はまず、新ジャンル2商品のリニューアルを予定している。1月に「ゴールドスター」の中味とパッケージをブラッシュアップする。引き続き、黒ラベルの麦芽とヱビスのホップを一部使用し、飲み飽きないうまさを追求する。
 2月にリニューアルする「麦とホップ」もこれまでのコクとうまさをさらに高める。
 小野寺北海道本社代表は「サッポロビールは北海道で生まれたビール会社です。『ふるさとのために、何ができるだろう?』をスローガンに、22年もサッポロビールの商品を通じて、消費者に新たな楽しさや豊かな発見を提案していければと考えています。主力商品の販売強化にも引き続き取り組んでいきます」と意気込む。

サッポロビール
札幌市中央区北1条東4丁目 サッポロファクトリーフロンティア館3階
http://www.sapporobeer.jp/area/hokkaido/
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22年にリニューアルを予定している新ジャンルの「麦とホップ」(右)と「ゴールドスター」

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