アインホールディングス
調剤薬局最大手。初の売上高3000億円突破が目前
調剤薬局チェーン国内最大手。主軸のファーマシー事業では、調剤薬局1091店(21年10月末現在)を展開。コロナ禍の受診控えなどで医療業界が厳しい状況のなか、店舗運営の効率化と事業規模の拡大を目指し、全国各地域の基幹病院へ大型薬局を出店。今年度も80店舗の新規出店を計画するなど、勢いを持続している。
また、全店でオンライン服薬指導を可能にしたほか、ドローンや自動配送ロボットによる医療品の配送、宅配ロッカーへの配送など、新たな配送モデルにも挑戦中だ。
リテール事業では、都市型のコスメ&ドラッグストア「アインズ&トルペ」を全国に72店舗(同)展開。オリジナルブランド「アユーラ」などの商品力を強化する一方、公式ECサイトを活用して顧客の利便性を向上、EC事業を進化させた。
業績も好調だ。21年は売上高が2973億500万円(前年同期比1.6%増)と21期連続で過去最高を更新中。12月発表の22年4月期の第2四半期決算は売上高が1529億7200万円(同5.2%増)と期初の予想を大幅に上回り、通期の売上高が3150億円(同6.0%増)と初の3000億円台突破が射程に入る。
同社では、CSR・ESGを深化させたサステナビリティ経営を推進。SDGsへの貢献など変化し続ける社会に対応して、新たな年も存在感を発揮する。