エンクル歯科クリニック

明石 秀夫院長
あかし・ひでお／２００５年北海道大学歯学部卒業。アップル歯科勤務後、08年レインボー歯科院長就任。13年福井歯科勤務。その後大阪歯科センターに出向し、院長就任。16年エンクル歯科クリニック開業。

滑舌改善。食事もおいしい義歯を提案

「口腔内の粘膜への接触部分の薄さは保険義歯の10分の１ほど。会話がしやすく食べ物の温度も感じやすい、それが『ＭＴコネクター』という義歯治療です」とは明石秀夫院長。
　さらにバネがないため既存歯への負担も少なく快適で、見た目の〝入れ歯感〟もほぼない。自然な装着感と審美性を兼ね備えている。
　取り入れる歯科医院は少なく、遠方から訪れるケースも珍しくない。「痛い」「しっかりとかめない」「すぐに外れる」と保険義歯に悩む人からの乗り換え相談も多く寄せられている。
「保険義歯の性能が低いというより、口腔内の形状に合っていないことも多い。遺伝的なものや食いしばりなど、さまざまな要因で上顎、下顎の内側から骨が隆起する『骨隆起』が口腔内に生じている場合、義歯が入るスペースが狭くフィットしにくい」と分析。この場合、小さくて薄いＭＴコネクターで解決できるケースも多いという。
　また「入れ歯による滑舌の悪さを改善したいとＭＴコネクターを選ぶ患者さんも少なくありません。リモート会議や電話する機会が増したことが要因でしょう」とコロナ禍ならではの相談も増えている。