真嶋内装

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電解水生成装置を導入したコインランドリー外観

主事業を中心に多方面から環境に配慮した事業展開を行う

 1996年の創業。一般住宅のリフォームや商業施設などの内装工事全般を手掛けている。
 高い技術力に定評がある同社だが、なかでも環境へ配慮した技術を積極的に取り入れている。その一例が住宅屋根のリフォーム。既存の屋根材を残したまま新しい屋根材を被せる「カバー工法」の採用だ。高い断熱性や遮音性を確保するほか、これまで使用していた屋根材などの廃材を出さないため、いわゆるCO2を建材として固定する〝カーボンストック〟により負荷を軽減する環境に優しい工法と言われている。
 真嶋彰社長は「屋根のカバー工法のほかにも、自然エネルギーを使う太陽光発電や冷暖房の効果を高める外断熱などのリフォームを推奨し、エネルギー消費を抑える住宅の普及に注力しています」と語る。
 住宅工事以外にも環境へ配慮したさまざまな取り組みも注目される。
 昨年からは新たに電解水事業に乗り出した。環境保全機器の開発・製造の「テックコーポレーション」(本社・広島県)が販売する電解水衛生環境システムの北海道販売代理店として新事業をスタート。なかでも業務用の電解水生成装置「ESS‐25L PREMIUM」は、ホテルや病院のリネンなどの洗濯、調理場の食器洗浄向けに導入依頼が入っている。
 この電解水生成装置は、水道水に微量の塩を添加して電気分解を起こすことで、洗浄効果や除菌・消臭効果の高い大量の酸性電解水とアルカリ電解水を生成する。
「電解水は原料が水と塩だけなので洗濯や洗浄に洗剤が必要ありません。排水にも化学合成物質が混在しないため、SDGsの6番目の項目〝安全な水とトイレを世界中に〟にも貢献できます。水質汚染やマイクロプラスチック汚染などの環境負荷が問題となっており、電解水を普及させることで北海道の水環境の向上に貢献していきたい」と真嶋社長は意欲的に話す。
 同社では、この電解水生成装置を導入したコインランドリーを昨年11月に札幌市内(東区東苗穂1条3丁目1‐20)に開設。今年も札幌市内に2号店を出店する計画で〝安全な水〟を使用した事業を自ら強く推し進める方針だ。
 さらに「当社ではレンタカーや車両リース事業も手掛けていますが、5月には電気自動車を数台導入する予定です。再生可能エネルギーや環境に配慮した事業展開で社会から必要とされる企業を目指します」と真嶋社長。

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電解水生成装置を導入したコインランドリー内観
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中核のリフォーム事業でも環境保全を推進する
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真嶋彰社長
真嶋内装
札幌市東区北37条東22丁目9‐10
TEL:011・761・4077
http://mashima.biz/

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