アイコンズ

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「ALPHAICON(アルファアイコン)」シリーズと並ぶ三上昌彦社長

全国区の知名度と人気を誇る〝機能性ドッグウェア〟を展開

 コロナ禍でペットブームに拍車がかかっている。なかでも愛犬との付き合い方は一昔前と比べ大きく変わり、散歩など外出する際に洋服を着せている人を多く目にする。また、SNSで愛犬にお気に入りの服を着せた画像をアップする飼い主も急増。今やペット向け衣料は大きな市場になりつつある。
 そんなドックウェア業界で、全国的に高い知名度と人気を誇る札幌発のブランドがある。それが「ALPHAICON」シリーズだ。
 同ブランドを展開する「アイコンズ」は、2001年に札幌で創業。〝札幌から世界へ発信する、機能性ドッグウェア〟をテーマに掲げ、機能性や伸縮性を重視した商品をペット市場に送り出している。自社店舗を札幌と東京に構えるほか、販売代理店は台湾やカナダなど海外5カ国を含め、100店舗以上にも及ぶ。業界の世界ナンバーワンも視野に入れ、犬の負担を減らすドッグウェアの開発に注力している。決して安価ではない価格設定でありながら愛犬家の心をつかみ、01年の製品リリース以来、業績は右肩上がり。確固たる地位を築いている。
 三上昌彦社長は「『本当に犬に服は必要なのか』という視点を持ってから一気に事業が拡大しました。本来、犬は服を着たくないかもしれない。やむを得ない時でも、ストレスを最小限にできる服を作りたかった。それが当社独自の〝機能性ドッグウェア〟につながりました」と開発の経緯を語る。
 さらに人気の要因となっているのが豊富なサイズだ。現在、20サイズ以上を展開しており、ほぼすべての犬種や体型に合うラインアップを実現した。「同一犬種でも個体差があり、それぞれにフィットする服作りを意識している」と三上社長。
 また、独自の発想による商品開発力も支持を得る理由のひとつだ。〝夏の暑さ対策に服を着る〟という新発想の「SUMMER COOLING」や、世界初となる犬の快眠と疲労回復の為のドッグウェア「リカバリードッグウェア」など〝犬目線〟のユニークな商品がその代表だ。
 一方で、道産品を活用した新事業にも参入している。16年には道内で増殖した野生エゾシカを活用した犬用ジャーキーの販売を開始。浦河町など道内4カ所の製造拠点で、解体から加工まで一貫した製造体制を整えている。さらに、今年は道産野菜を使用した新商品も全国販売する予定だ。
「将来的にペット共生型マンションの開発も計画しています。衣食住の観点からペットと飼い主を幸せにするのが当社の役割」と三上社長は力を込める。

アイコンズ
札幌市中央区南1条西7丁目12‐6 パークアベニュービル1階
TEL:050・1745・4380
http://shop-alphaicon.com/
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札幌フラッグシップショップの外観
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道産エゾシカ肉を活用した 「Luciole(ルシオール)」シリーズ

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