手稲渓仁会病院

36の診療科を展開する急性期総合医療の基幹病院。

　札幌西部、石狩、後志エリアの基幹病院として36の診療科を展開。急性期総合医療と専門医療を提供している。
　総病床数は６７０床。救命救急病床30床、脳卒中ケアユニット15床など、専門的な病床も充実している。
　２０２０年度の１日の平均外来患者数は１０９４人、年間手術件数８２２４件、年間消化器内視鏡検査数１万１４１８件、ドクターヘリ出動回数３６８件（出動要請６８８件）など、地域医療への貢献度は高い。
　先端治療への取り組みにも積極的だ。例えば心臓血管系疾患においては、開胸することなく人工弁へ置き換える「経カテーテル的大動脈弁留置術（ＴＡＶＩ）」を、14年６月に道内で初めて実施。症例数は21年12月時点で２９６例となった。
　また、泌尿器科での「鏡視下手術支援ロボット」の症例数も21年に１０００例を超えたほか、同年10月からは「ロボット支援腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除術」を開始。道内では同院を含め２つの医療機関でしかできない難しい術式で、保険適用にもなっている。
　一方、がん診療体制の強化も着々と進んでいる。19年には強度変調放射線治療（ＩＭＲＴ）専用治療装置「トモセラピー」が導入され、リニアックとの２台体制となった。
　また、20年１月に指定を受けた「がんゲノム医療連携病院」として、院内にゲノム診療室を立ち上げ、北大病院と連携しつつ網羅的遺伝子検査を実施しており、幅広いがん腫治療に対応する。21年１月からは臨床遺伝専門医が常勤し、難治がんに挑戦する体制も整った。
　専門医の招聘も積極的におこなわれ、昨年１月からは不育症の専門医を新たに迎えたほか、４月には脊椎の専門医が着任。先天性から事故などによる後天性の脊椎疾患の治療も開始している。

●診療科目
内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、外科、呼吸器外科、乳腺外科、心臓血管外科、整形外科、脳神経外科ほか全36科
●受付時間
月〜金　8：00〜11：30
救急は24時間・365日体制