新川中央眼科

小川 佳一院長
おがわ・けいいち／１９９６年旭川医科大学卒業。旭川厚生病院、苫小牧市立総合病院、道立江差病院で勤務後、開業。日本眼科学会認定眼科専門医。ハイテクノロジー専門学校非常勤講師。

IPL治療で、目の不快感を軽減

　ドライアイに対する新しいアプローチ「ＩＰＬ治療」を提案する小川佳一院長。「目がゴロゴロする」「涙が出る」といった症状があり、点眼治療で症状が改善されない場合などに試してみる価値があるという。
「そもそもドライアイと診断されず、〝様子見の点眼治療〟を続けてきた患者さんが少なくありません。ドライアイにもさまざまなタイプがあり、ＩＰＬ治療が適用できるかを見極める必要があります」と話す。
　適用となるのは、涙液の表面を覆う油層の質が低下することで発症するタイプのドライアイ。油層を分泌する上下まぶたの縁にあるマイボーム腺に特殊な光を照射することで、分泌機能を改善させている。
　また、ものもらいの一種で、できものの芯が治癒後も残る霰粒腫にＩＰＬ治療を応用するケースもある。
「芯は自然に吸収されてなくなりますが、そのスピードには個人差があり、吸収まで３年間も要した患者さんもいます。その間、目に違和感を感じる人も多く、希望があればＩＰＬで芯の吸収を促進させています」