桑園整形外科

本間 信吾名誉院長
ほんま・しんご／１９７１年北海道大学医学部卒業。同大整形外科入局。79年米国アイオワ大学留学（脊椎バイオメカニクス）。80年市立札幌病院整形外科部長を経て、２００９年桑園整形外科副院長に就任。11年医療法人社団くわのみ会名誉院長に就任。日本整形外科学会認定整形外科専門医。

患者に寄り添う腰痛治療。感染対策を徹底し、通院に配慮

「患者さんから見れば医師は強い立場でしょう。医師が強く主張すれば患者は納得していなくてもうなずいてしまうものです。だからこそ謙虚に丁寧な説明を心がけています」と話すのは「桑園整形外科」の本間信吾名誉院長。
　思っていることや疑問を医師に伝えられず、納得しないまま治療をしても結果が伴わないことも多い。　
　とりわけ本間名誉院長が得意とする腰痛治療はさまざまな原因が考えられる。そこで時間をかけるのが問診だ。
「全ての腰痛の原因が画像に表れるわけではありません。患者さんの痛みを理解し、原因を丁寧に説明することで思い込みが解消され、痛みがなくなることもあります」
　高齢者の間で増加し続ける腰部脊柱菅狭窄症も得意分野。変形性脊椎症が悪化し、脊柱管が狭くなった状態を指す疾患で、腰痛に加えて足のしびれや痛みも出る。長い時間歩き続けられないため、歩行と休息を繰り返し、時には下肢のしびれも感じるものだ。
　治療は運動療法や生活動作指導、神経ブロック療法が中心。手術は患者にとって負担が大きいため、可能な限り避けるという。
　定期的な通院が必要となることからコロナ感染対策には重点を置いている。
　全ての医療スタッフは、３回のコロナワクチンを接種済み。院内の各所には消毒液を設置し、患者や医療スタッフはマスクを着用。来院者全員に対し検温を行っている。
　また、患者が出入りするごとに診察室のイスやドアノブ、手すりまで毎回消毒。手術はクリーンルームで実施し、病室も全室個室だ。
　受付にアクリル板を設置し、約20台の「プラズマクラスター」と「ＨＥＰＡフィルター」付き空気清浄機も配置した。
　無料バスも30～40分間隔で１日７便運行中。同院と「ＪＲ桑園駅」「地下鉄東西線二十四軒駅」「琴似バスターミナル」を巡回させ、通院時の感染対策までケアしている。