札幌琴似整形外科
赤塚 智博院長
あかつか・ともひろ/1990年札幌医科大学医学部卒業。滝川市立病院、日鋼記念病院などを経て、2003年札幌円山整形外科病院に着任。10年札幌琴似整形外科副院長、16年から現職。日本整形外科学会認定整形外科専門医。
多様な整形外科疾患に対応し、患者に寄り添う
一般外傷、スポーツ障害、脊椎疾患、人工関節など、幅広い整形外科分野の診療を担う「札幌琴似整形外科」。赤塚智博院長を筆頭に、複数の整形外科医がそれぞれの専門性を生かし、チーム体制で治療にあたっている。
赤塚院長の専門は下肢と一般外傷。中でも変形性膝関節症に対する「人工膝関節部分置換術」の治療に実績を持つ。
赤塚院長は「痛みの進行が比較的初期の人が対象になりますが、通常の人工関節に比べて約半分の大きさの人工関節を用いるため、皮膚の切開や骨の切除量が少なくなります」と語る。
術式は「MIS(最少侵襲手術)」と呼ばれるもので、小さな切開で患者の身体的負担が軽いのが特徴だ。
術後の疼痛軽減のため、術中の麻酔にも細心の注意を払う。麻酔科医が在籍し、疾患や患者の希望をもとに麻酔方法を選択。局所麻酔や全身麻酔をはじめ、術後の痛み軽減に有効な硬膜外麻酔や神経ブロックなども併用している。
「手術中は空気中に浮遊している菌によって感染を引き起こす場合もあるため、当院の手術室はクリーンルームの洗浄度を表す『クラス1000』の認定を受けています」と赤塚院長は細心の注意を払う。
設備は新型のMRIやマルチスライスCT、迅速な診療に欠かせないデジタル画像システムなどを導入。病床数は19床で有床診療所の規模ではあるが、総合病院に匹敵する設備を整えているのも特徴だ。
さまざまな疾患を抱えた患者が来院するため、手術体制の拡大にも注力。同法人グループの「札幌円山整形外科病院」に所属する山村惠理事長、小熊大士副院長、小笹泰宏副院長、大西史師診療部長らも同院で手術を担当している。
赤塚院長は「医師は日々の診療で多くの患者と向き合うが、患者にとって治療を任せる医師はたった1人です。その思いを念頭に、患者さんに寄り添った治療の提供に努めていきます」と語る。