イマイチなショー

 小さな頃、自分の体がどのような力で動いているか不思議だった。手の指を開こうと思えば開けるし、閉じようと思えば閉じられる。なぜ立ったり座ったりできるのか。そういうことは主に風呂場でだらだらと考えていて、体を洗ったかどうかさえわからなくなることもしょっちゅうだった。このような疑問を突き詰めていけるような子どもであれば、今頃は科学者だったかもしれない。実際は、今...

(残り811文字)

こちらもおすすめ

関連キーワード