いたがき
長引くコロナ禍や激動の世界情勢など、未曾有の状況下で企業経営は大転換期を迎えている。新たな時代の潮流を見据えた事業戦略やビジネスモデルなど、成長を続ける企業の経営者が描くビジョンをあらゆる角度から紹介する。
創業から変わらぬ製法で末永く使える逸品を製造
タンニンなめし革にこだわった革製品を、創業から変わらぬ製法で製造販売し、今年で40周年を迎える〝鞄のいたがき〟。
タンニンなめし革は型崩れしにくく、エイジングを楽しめるのが特徴だ。同社の製品は、定期的に手入れすることで、末永く使用できる逸品。
中でも、職人の技術を結集して作り上げた「鞍シリーズ」は代表的製品で、世代を問わずファンが多い。堅固なタンニンなめしは、1年程かけてしっくりと手になじんでくるという。
製品は、直営店、ウェブサイト、催事で購入できるが、直営店では定期的にイベントを開催し、限定商品も販売。革小物作り体験などを通じ、幅広い世代に良さを伝えている。3月1日~4月30日で、「新入学・新社会人フェア」も開催中だ。
このほか、ノベルティ製作も請け負い、企業や学校の周年記念品として好評だ。メールやビデオ通話システムでの打ち合わせも対応しているので、遠方からの依頼も安心だ。
板垣江美社長は「今後は、製法の継承者の育成に力を入れていきたい。多くの人にタンニンなめし革の良さを知ってもらい、末永く使える製品を提供し続けることが当社の使命だと思っています」と語る。