丸ウロコ三和水産

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徹底した管理体制を敷く加工工場

 長引くコロナ禍や激動の世界情勢など、未曾有の状況下で企業経営は大転換期を迎えている。新たな時代の潮流を見据えた事業戦略やビジネスモデルなど、成長を続ける企業の経営者が描くビジョンをあらゆる角度から紹介する。

ホタテの取扱量を拡大。オホーツクの海の幸を全国に

 紋別市に本社を構える水産加工会社「丸ウロコ三和水産」。紋別市のみならず、オホーツク海沿いの興部町沙留、雄武町、湧別町などの各漁業組合をはじめ、道内各地から原料を仕入れ、商社や外食チェーン、量販店などに販売している。
 海外への輸出も行う一方で、自社の販売チャンネルとして通販ショップも運営。通販ではパッケージに工夫を加えるなど、消費者の利便性を追求している。
 主力商品はホタテとカニ。数ある道内の海産物の中でも、特に需要の高い水産資源を扱う。
「HACCAPに基づく衛生管理だけではなく、鮮度管理も徹底することで高品質な商品の製造に努めています」と山崎和也社長。
 今年1月には浜頓別町の「マルヨ横田水産」を傘下に収めた。年間7~8000トンだったホタテの取扱量を1万トンにまで拡大させる予定だ。マルヨ横田水産の山田譲常務は「市場に長年勤めていた経験を生かし、より多くの販売経路を確立させます」と話す。
 山崎社長は「海外輸出においても、今後はより厳格な衛生管理が求められますが、時代に応じた商品を製造し、さらなる成長を目指します」と力を込める。

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マルヨ横田水産の山田譲常務
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山崎和也社長
丸ウロコ三和水産
紋別市港町6丁目2番8号
TEL:0158・23・3628
https://sanwa-suisan.com/

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