アイドウ

©財界さっぽろ

金田日悟社長

 長引くコロナ禍や激動の世界情勢など、未曾有の状況下で企業経営は大転換期を迎えている。新たな時代の潮流を見据えた事業戦略やビジネスモデルなど、成長を続ける企業の経営者が描くビジョンをあらゆる角度から紹介する。

感染症対策を提案。プラスチックの可能性を追求する

 プラスチック製品の加工、制作を手がけるアイドウ。創業から54年目の2020年は、新型コロナウイルスの感染が拡大。そこで、これまで培った技術と持ち前の機動力を生かし、いち早く飛沫防止ボードの制作に取りかかった。
 全国的にアクリルパネルが不足する中、自社工場で独自の再生プラスチック製飛沫防止ボードを開発し、道内の金融機関やコンビニに提供。高さや幅などすべてをオーダーメードで対応した。
 現在、アクリルの原材料の供給が安定したこともあり、透明度の高いアクリル製の飛沫防止ボードも制作。多くの医療機関や企業のニーズに応えている。最近ではコロナ収束後も飛沫防止ボードの設置が〝スタンダード〟となると考えられ、急場しのぎのボードからの買い替え需要も多いという。
「マスクの着用が習慣となったように、特に若年層に深く浸透しつつあります。採用面接の際に飛沫防止ボードが無いと〝ちゃんとしていない会社だ〟と入社を敬遠される恐れもあります。安心・安全な職場づくりは人材確保にも必要不可欠です」と金田日悟社長。
 世の中のニーズに迅速に対応しながら、プラスアルファの価値を提供することが創業からの使命。今後もプラスチック製品の可能性を追求していく。

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1枚からオーダーメードで制作している飛沫防止ボード
アイドウ
札幌市西区西野3条7丁目5番48号
TEL:011・661・0802
https://aido.co.jp/

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