ノースマート

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綱島広和社長(右)と松谷賢一常務

首都圏進出と新ブランドで北海道を全国へ発信

〝常識や概念にとらわれない事業展開〟で躍進を続ける「ノースマート」。商品企画・開発からデザイン・印刷、物流管理など多岐にわたるサービスを提供する。タンブラーやボールペンなどへの名入れ彫刻などのものづくり事業のほか、近年は商品企画・開発で道内企業とコラボし、全国に道産品の良さを発信している。道内水産加工大手、井原水産(本社・留萌市)とのコラボで全国的に大ヒットした「カズチー」は、ブランディングやデザイン、パッケージまでトータルプロデュースを手掛けた。松谷賢一常務は「弊社の商品開発は、人々をワクワクさせることが目標です」と話す。
 次々にヒット商品を生み出す原動力は、複数の通販サイトの仕入れ・注文・発送などを一元管理するマルチモールマネジメントシステム(MMS)である「ECフレックス」の開発だ。これを活用し、販売促進から顧客管理を一元的に提供している。今秋には、食品製造大手の丸市食品(本社・札幌市)との商品開発にも着手する予定で、新商品を扱う店舗のプロデュースも請け負う。「ECフレックスを組み込み、空間プロデュースから販促までトータルプロデュースしていく」と松谷常務は意欲的だ。
 さらに、今年1月からは新しい北海道ブランドとして「ノースグランド -North.Grand-」をリリース。海産物を北海道で加工した新感覚のおつまみの販売を開始し、その第1弾でホタテを使った「ホッティー」は大ヒットとなった。同商品はタレントの友近氏と近藤春菜氏が演じる〝徳川徳男・徳子〟とのコラボも実施した。5月には、エア・ドゥの札幌〜東京便で乗客にサンプルを配布するなど観光客へもアピール。ブランド価値向上を図った。
 これと並行して1月に東京支店を開設し、全国展開を本格化。6月には、ノースグランドの実店舗を東京支店にオープンする予定だ。カフェ形態の店舗で、商品販売に加えて北海道で焙煎したコーヒー豆を使用し、オリジナルコーヒーの提供も行う。
 また、ECフレックスを駆使してセルフレジや在庫、販促活動も管理する一方、店内で雑貨に名入れをするサービスや、オリジナル自販機も設置。今後は、道産木材を使用した雑貨なども充実させていく計画だ。
 綱島広和社長は「ノースグランドは、北海道産であることだけを前面に出さず、産地を確認すると〝実は道産〟という趣向。とくにホタテの加工食品は海外でも人気が高く、海外展開も視野に入っている」と語る。北海道から世界へ。東京進出はその大きな1歩となった。

ノースマート
石狩市花畔2条1丁目207
TEL:0133・62・9121
https://www.northmart.jp/
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新ブランド第2弾として「チーズイカティー」をリリース
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ノースグランド実店舗1号店の完成予想図

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