ジェネシス【エクセレントカンパニー】

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6月に納車された大型冷凍車

業績は好調を維持。新拠点の設立や新分野への参入も控える

 昨年の住宅建材の年間輸送量が2700㌧を超え、道内トップシェアをひた走る「ジェネシス」。大手輸入ハウスメーカーの道内輸送を100%担うなど、荷主からの信頼も厚い。暗渠排水管など農業用パイプの輸送でも道内シェアトップと、確固たる地位を築く総合物流企業だ。
 業績は堅調に推移し、創業以来右肩上がりが続く。中核を担う住宅建材輸送に加え、家具や生活雑貨の輸送も増加。売上は前期比で122%と伸長した。
 さらに、今期は昨今のサウナブームでコンテナサウナの輸送が急増するなど、増収増益を見込んでいる。
 こうした目覚ましい躍進には要因がある。特定のジャンルに依存せず多様な輸送物を扱っているためだ。
例えば、新型コロナウイルス感染拡大後は、巣ごもり需要を見据えて雑貨や飲料の輸送に乗り出した。「激しく変化する社会ニーズに対応するため、荷物の分散化は必須。これが当社の〝基柱〟です。建材のほか、精密機械や音楽イベント用機材、食品に至るまで広範なジャンルを担っています」と法島直人社長。このため日本全国に顧客を持ち、エリアは国内全域をカバーしている。
 現在は北関東と中部エリアへの新拠点の設立計画も進行中だ。新拠点開設で、機動力をもう一段ギアアップする。また、年内にも札幌市内の同業2社をM&Aする予定もあり、物流ネットワークの構築にも余念がない。
 加えて、新たに賃貸ガレージ事業への参入も視野に入れている。「高級輸入車のオーナーなどから、例えば冬期間にマイカーを保管してほしいという依頼が多い。道内で賃貸ガレージを手掛けている企業は少ない」と法島社長。輸入車ディーラーとタッグを組み道内各地で展開していく計画だ。
 法島社長は「常に新たなことに挑戦していく。社会のニーズ、要請に常に敏感であり続ける」と先を見据えて話す。
 今後も業界に新風を吹き込んでいく。

●北広島市西の里846‐1●☎︎011・375・2000●https://www.genesis-sapporo.co.jp/

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法島直人社長
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車両側面には同社のロゴが入る

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