北雄ラッキー【IR特集】

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桐生宇優社長

新デリカセンターの稼働。付加価値商品開発で差別化

 2022年2月期の決算は、売上高が389億6500万円(前年同期比2.0%減)、経常利益が3億9100万円(同18.1%減)、当期純利益が2億4400万円(同26.9%増)。固定資産売却損を計上した前期からの反動で純利益ベースでは大幅な増益となった。
 物価上昇による節約志向など個人消費が伸び悩むなか、「商品力」「販売力」「マーケティング力」の強化に傾注。事業の継続性や安定性、収益性、成長性を追求した重点項目を実施した。
 設備投資では、21年11月に「ラッキー生鮮・デリカセンター」を新設。サラダや生野菜商品、弁当、総菜製造などを集約したほか、簡便・個食向け商品や付加価値商品の開発によって差別化を図った。
 商品政策面は、商品力強化(6MD)による顧客満足度向上や競合優位性を図った。 
 営業面では、ID‐POSデータ活用による高併売率商品の拡充やラッキーコジカカードと連動した販促提案、パック単価の適正化などを実施。顧客サービスではキャッシュレス決済を推進し、キャッシュレス専用レジの導入などをおこなった。
 一方、経費管理面では、人件費の減少や消耗品を削減。販売費および一般管理費を圧縮した。次期予想は売上高が371億円、経常利益3億8500万円、当期純利益は、固定資産の譲渡による特別損失の計上により1億1000万円と減益を予想。

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昨年稼働した「ラッキー生鮮・デリカセンター」では総菜に加え鮮魚加工も行う
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昨年稼働した「ラッキー生鮮・デリカセンター」では総菜に加え鮮魚加工も行う

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