三愛病院

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左から、野呂翔一臨床心理士、吉田進次郎公認心理師、滝上はるか臨床心理士

今春から心理士を増員。コ・メディカル部門の充実図る

 三愛病院は「医療・保健・福祉のトータルケア」を理念とし、約60年にわたって精神疾患を中心とする医療を提供。同じ法人内では介護・福祉事業を行っている。
 近年における精神疾患は、社会の変化に伴い症状も多様化。同院ではこれに対応して医師と協働し、医療を行う看護、検査、リハビリ、ケースワーカー、薬剤、栄養といった「コ・メディカル部門」の充実を図っており、チーム医療体制を整えている。
 その一環として今春に心理士2人を増員。従来1人だった心理士が3人体制となり、カウンセリングなどの拡充が図られた。
 今回採用された心理士は、野呂翔一さんと滝上はるかさんの2人で、いずれも北海道医療大学の大学院卒。現在、上級国家資格である「公認心理師」の取得を目指している。先輩格の公認心理師である吉田進次郎さんは「カウンセリングや検査を通じてそれぞれの発症原因を探り、的確な治療に導くのが心理士の役割。増員となったことで、こうした役割の幅を広げていくことにつながり、集団療法など、新たな分野への取り組みのきっかけになる。今後は『ソーシャルスキル・トレーニング』(SST)も行っていきたい」と話す。
 千葉泰二院長も「コ・メディカル部門は、次世代の医療を支える役割を担う。今後も各分野の状況に応じて充実を図っていく」としている。
 病院業務とは別に、ここ3年ほど休部していた野球部が4月から活動を再開した。同院の野球部は開院間もない1967(昭和42)年に職場のチームワークづくりを目的にして創部。年々チーム力を向上させ、軟式野球では北海道代表として天皇杯、国民体育大会など全日本レベルの常連チームへと成長。90年には東日本軟式野球選手権大会で優勝している。
 山田大樹監督(介護福祉士・介護支援専門員)は「チームは選手・スタッフ全員が医療・福祉の従事者で、病院・施設内の横の連携強化につながっています。野球をやりたいということで有資格者からの職員募集も増えています。患者さまをはじめ、地域の方々から声援を受けて活躍していきたい」と語る。

●診療科目
精神科・老年精神科・内科・老年内科・心療内科・循環器内科・消化器内科・リハビリテーション科・皮膚科・眼科・歯科口腔外科・歯科
●診療時間
月〜金 9:00〜17:00
土曜 9:00〜12:00
●休診日
日曜・祝日

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敷地内に多くの関連施設がある三愛病院。高速道・登別東ICから車で5分
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病院隣接の専用グラウンドで、新設されたLED照明下で練習する野球部
三愛病院
登別市中登別町24番地12
TEL:0143・83・1111
http://www.sanai-hospital.or.jp/

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