幸田内科消化器クリニック
幸田 弘信 院長
こうだ・ひろのぶ/1981年旭川医科大学医学部卒業。石橋胃腸病院院長などを経て、03年に開院。日本消化器病学会認定消化器病専門医。日本肝臓学会認定肝臓専門医。日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医。
NASH (非アルコール性脂肪肝炎)予防に尽力
消化器系疾患を専門とする幸田弘信院長は、NASH (非アルコール性脂肪肝炎)の予防と早期発見に取り組んでいる。
NASHは、非アルコール性脂肪性肝疾患の約1割で発症するといわれており、いくつかの要因が重複して発症するのが特徴。特にインスリン抵抗性のある肥満や糖尿病、高脂血症などの持病を抱えている人がかかりやすいとされる。
放置すれば肝硬変や肝がんに進んでしまうため定期的に健康診断を受けることが重要だ。
「体重の増加に伴って肝機能障害がみられるなど、脂肪肝の疑いがある患者には、まずは減量を進めています。現在の体重の5%減を目安にしてください。併せて、食事療法や運動を組み合わせた生活改善プログラムの提供もしています」と幸田院長。
また、長引く新型コロナの影響によって、運動不足で体重が増えた患者の通院が多くなっている経験から「リモートワークや外出控え、食べ過ぎなどは脂肪肝の原因になりやすいのでご注意を」と呼びかける。