札幌IBDクリニック
田中 浩紀 院長
たなか・ひろき/1999年札幌医科大学を卒業。同大学附属病院、市立釧路総合病院、市立室蘭総合病院、札幌厚生病院などを経て、2020年開院。日本消化器病学会認定消化器病専門医。日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医。日本大腸肛門病学会認定大腸肛門病専門医。医学博士。
患者に寄り添いIBDによる悩みを軽減する
田中浩紀院長を筆頭に、IBDに精通する3人のドクターを有する。道内でIBDを専門としたクリニックは他になく、田中院長は15年以上にわたり治療と研究に携わっている。
そもそも、IBD(炎症性腸疾患)とは消化管に原因不明の慢性的な炎症をおこす国の指定難病で、潰瘍性大腸炎やクローン病を意味する。
診療には内視鏡検査が必要不可欠となるが、同院では検査中の苦痛を軽減するために細い大腸内視鏡も使用可能。さらに、腹部の張りを軽減させる炭酸ガス装置、鎮静剤なども備えている。
小腸を評価するため多種の医療機器をそろえているのも特徴だ。「クローン病の病勢を把握するには小腸の観察と評価が必要」と田中院長は、バリウムを用いてX線撮影を行うほか、カプセル内視鏡検査やバルーン小腸内視鏡検査を行っている。
点滴治療では1時間以上を要する場合もあるが、点滴患者専用の治療スペースや、血球成分除去療法専用の部屋も用意している。
「下痢や腹痛、血便を伴うことが多く、似たような症状を生じる病気との区別が重要です」と田中院長。