北広島おぎの眼科
荻野 哲男 理事長・院長
おぎの・てつお/1996年札幌医科大学医学部卒業。アメリカ・インディアナ大学医学部客員研究員、市立札幌病院眼科勤務を経て、12年7月開院。日本眼科学会認定眼科専門医。医学博士。
JR北広島駅前に立地。先進的な医療機器で手術を実施
今年7月に開業10周年を迎えた「北広島おぎの眼科」。JR北広島駅から徒歩1分という好立地を生かし、各種眼科疾患の診療から検査、日帰り手術まで一貫して提供している。
荻野哲男院長は、網膜硝子体手術を中心に豊富な経験を有する眼科医。網膜剥離や糖尿病性網膜症といった失明危機のある疾患から多くの患者を救っており、2021年の執刀実績は白内障手術が1787件、網膜硝子体手術が265件、緑内障手術が35件となっている。
〝より良い医療の提供〟をモットーに、先進的な医療機器も積極的に導入している。
例えば、眼圧コントロールが自動制御できるボシュロム社の硝子体白内障手術装置は国内で初めて導入した。超高速カッターとの併用で手術の正確性と安全性の向上、時間短縮にも貢献している。
また、網膜や視神経繊維層の断層画像を撮影できる超広角OCT(光干渉断層計)の導入は、道内初、国内でも2番目の早さだった。
これによって、撮影範囲が拡大。広範囲かつ眼底の深部までの3次元画像を一度で撮影できるようになった。病変を見落とすリスクも減少し、情報処理速度も向上。待ち時間短縮にもつながっている。
さらに、超広角走査レーザー顕微鏡も道内で初めて導入した。画角200度、眼底80%以上の領域を、瞳孔を開かずに非接触で撮影できるため、検査の短時間化と低侵襲も実現した。
治療だけではなく、患者のQOL向上のためさまざまな選択肢を用意する。遠近両用機能を持つ多焦点眼内レンズや着色非球面眼内レンズ、乱視矯正レンズなども取り扱っている。
「新型コロナで新規の外来患者は減りましたが、その分、本当に必要な人に迅速に手術を提供できる状況になっています。一方で、病名がつくのを怖れて通院しない人もいます。緑内障や白内障などは初期であれば手術しない選択肢もあるので、早めに相談してほしい」と荻野院長。