札幌東徳洲会病院

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地上8階地下1階の施設内に325床。 各地域を結ぶ無料巡回バスも運行している

各科が連携した専門チームで高次元の治療を実施

「生命だけは平等だ」を理念に、全国各地に医療機関や介護施設を展開する徳洲会グループの12番目の施設として1986年に開院。札幌新道(国道274号)沿いでアクセスも良く、札幌市東部および石狩圏の基幹病院として外来患者が18万人(20年度)に上る。
 標榜する診療科は26科。救急搬入実績が約7500人(同)を数える救急部門や心疾患部門、消化器部門などのチームを構成して専門的な診療体制を敷くほか、不整脈や禁煙といった9種類の専門外来も開設している。
 なかでも「がん」「心疾患」「脳疾患」の3大疾病に対する高い次元の診療体制が特徴だ。特にがん診療では、北海道がん診療連携指定病院としてあらゆる角度から治療を施す集学的治療を実施。外科手術、抗がん剤治療(化学療法)、放射線治療の3大治療に加え、緩和治療も行う。
 消化器内科、呼吸器内科、外科、消化器外科、乳腺外科、耳鼻咽喉科、放射線治療科、病理診断科など複数の診療科が連携するのも特徴で、各科の医師や看護師に加え薬剤師、管理栄養士、社会福祉士、理学療法士などのリハビリスタッフがチームを組んで治療体制が築かれている。
 PET─CTをはじめ検査および治療機器も充実しており、早期発見や的確な治療をサポートしている。
 一方、心疾患に対応するのが循環器内科と心臓血管外科で構成するハートチームだ。両科の医師、看護師のほか、検査技師、放射線技師、臨床工学技士などが密に連携を取って24時間体制で対応。同院が誇る道内屈指の救急搬送件数を下支えしている。
 また、手術法も患者の負担が少ない先進的な術法を採り入れており、MICS(低侵襲心臓手術)のほか、重症大動脈弁狭窄症に対するTAVI(経カテーテル大動脈弁留置術治療)や僧帽弁逆流症に対するMitraClip(経皮的僧帽弁カテーテル修復術治療)などを導入済み。
 脳疾患では、脳神経外科が一次脳卒中センターとして機能。脳動脈瘤クリッピング術、開頭血腫除去術、頸動脈内剥離術など20年は138件の手術を実施した。血管内手術も行える体制を敷き、脳血管疾患のほか、脳挫傷、頭部外傷、認知症などの疾患にも対応している。

●診療科目
循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、腎臓内科、小児科、外科、消化器外科、整形外科、乳腺外科、肛門外科、脳神経外科、心臓血管外科、耳鼻咽喉科、頭頸部外科、眼科、形成外科、病理診断科、放射線診断科、放射線治療科、歯科口腔外科、リハビリテーション科、救急科、皮膚科、泌尿器科など全26科
●診療受付時間
月〜土 7:00〜11:30(診療開始9:00) 月〜金 16:00〜19:00(診療開始17:00)
●休診日
日曜・祝日 救急は365日24時間体制

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太田智之院長
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PET-CTなど医療機器も充実。がんの早期発見につなげている
札幌東徳洲会病院
札幌市東区北33条東14丁目3‐1
TEL:011・722・1110
http://www.higashi-tokushukai.or.jp

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