菅原興業

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チームワークを生かした迅速な施工が元請けから高い評価を獲得

ボールパーク建設から除雪まで地域に密着。鳶の理念を体現する

 千歳市に本社を構える「菅原興業」。足場鳶(とび)が専門で高所における足場の組み立てから解体まで手がける。公共施設や団地の新築や改修など道南地域の建設現場には欠かせない存在だ。
 ここ数年は北広島市の新球場「エスコンフィールド北海道」の建設工事に注力。次世代足場など新たな工法も取り入れ、来年3月の開業に向けて24時間、休日返上で作業に当たっている。
 専門性が高い特殊な工事でも活躍。全国各地の煙突のメンテナンスや補修工事を任されている。煙突は発電所やプラント施設など場所や用途に応じて形状が異なるが、同社では蓄積した膨大なノウハウをもとに足場やゴンドラなどを短期間で迅速に設置できるのが強み。
 菅原伸一社長は「一般社団法人北海道鳶土木工業連合会」副会長と「千歳鳶土工事業組合」組合長を兼務し、鳶のモットーである〝義理と人情とやせ我慢〟を体現した経営を実践している。地域貢献の分野では自ら現場に出向いて作業をおこなう。
「昨年は個人宅の除排雪や雪下ろしの依頼が急増しました。高齢者から感謝の声を多く頂いた」と菅原社長。
 このほかリフォームやアスファルト舗装、外構工事まで地域密着で提供。官民問わず大小さまざまな需要に応えている。
 その機動力を生かした施工が元請けからも好評。協力会社との連携で100人規模の人員を迅速に招集する。
 創業から取り組んでいるのが〝人づくり〟。昔ながらの寡黙で一匹狼的な職人ではなく、チームワークやコミュニケーション能力に秀でた人材を育てる。
「協力会社との連携や民間工事では顧客対応も重要です。全従業員に報告、連絡、相談に加え、〝打ち合わせ〟と〝根回し〟をするように説いています」と菅原社長。
 こうした取り組みは安全管理にも生きる。6年目を迎える「札樽自動車道」の剥落防止工事は夜間に一般道上でおこなうため、落下物の危険性が常に伴うが、もちろん無事故を継続中だ。

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ダンプや重機を保有し、迅速な施工が可能
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開業が迫る「エスコンフィールド北海道」
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無事故を継続中の札樽道剝落防止工事
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全国各地でさまざまな工事を手がける
菅原興業
千歳市上長都1番3号
TEL:0123・42・2109
http://sugakou.com/

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